Song らの論文 (J Multidiscip Healthc 2024; 17: 3295-304) を読んで、世の中にAi-PCA (Artificial intelligent patient-controlled analgesia) というものがあることを、初めて知りました。
この論文によると、Ai-PCA は通常のPCAとは異なり、薬液注入に精密な調整ができるため、薬物の無駄が少なくなること、痛みの増強や薬液使用の記載ができるなど、いくつかの長所があるのだそうです。
その一方で、現場の医療従事者を対象にした研究では、Ai-PCAに興味を示しつつも、気が進まないという意見も見られるということです。
実際、このSongらの研究からは、Ai-PCAに対して医療従事者が知識や前向きな態度は持ちながらも、実際の臨床ではそれらを十分に活かしきれていないように見受けられました。
今後の動向に注目していきたいです。