2024年6月19日水曜日

演題締め切り延長に思うこと

 臨床麻酔学会から、演題登録締め切り期間延長のお知らせがありました。
 十分な数の演題数が集まっていないものと推測します。
 どこの施設も忙しくて、研究どころではないのかもしれません。

 そんな中、今年は臨床麻酔学会に演題を登録することができました。
 外勤先の先生方の強力なバックアップがあってこそで、本当にありがたい限りです。

 わが国の研究力が低下していると言われるようになってから、すでに長い月日が経っているように思います。
 今年は日本麻酔科学会学術集会でも、研究を少しでも盛んにさせようと、さまざまなレクチャーが行われていました。

 研究を取り巻く状況は、しだいに厳しくなっています。
 一言で言えば、「ゆとりがない」ということになるでしょうか。

 この状況で、研究を盛んにさせようとするのは容易なことではありません。 
 個人的には昔の「救命救急士が声門上器具の挿入ができるようになった」とか、「臨床研修制度が整った」といったレベルの、国を挙げての抜本的な改革が必要なんじゃないかと考えています。

【文献】術後の乏尿が持つ意味

 手術患者で乏尿はしばしば見られますが、それが術後のアウトカムに対してどのような意味を持つのかについては十分にはわかっていません。  さまざまな研究者がさまざまな研究を行っていますが、必ずしも結果は一致していないように見受けられます。  先日読んだ論文 (de Moura Ped...