恒例の土曜日勉強会は、慶應大学の山田教授をお招きしての講演会で、「肝移植と循環モニタリング」 についてお話しいただきました。
血がなくなっただけでは肝臓は変化せず、むしろ再灌流によって変化が起こること、虚血耐性の獲得とプレコンディショニング、AST/ALT は高くてもその後の経過には関係なく、それは単に壊れた肝臓の残骸を見ているだけ、体循環を整えるのが重要であることなど、たいへん勉強になりました。
パルスオキシメータと心電図から心拍出量をモニタリングするというのは、私には初耳でした。
心電図上のR波の頂点からパルスオキシメータ上の脈波の立ち上がりの時間を脈波伝播時間 (pulse wave transit time (PWTT)) とすると、PWTT は一回拍出量に逆相関するのだそうです。
低侵襲で心拍出量をモニタリングできるといいですね。
とても役に立つ、わかりやすい講演をありがとうございました。