2024年6月6日木曜日

日本麻酔科学会第71回学術集会第1日

 午前中は神経モニタリングのシンポジウムに参加しました。

 ふだん、自分は小児の神経モニタリングに関わることはないのですが、麻酔深度のモニタリングのみならず、静脈麻酔薬の薬物動態に関する情報が不十分なことから、乳児の神経モニタリングがとても大変だということがよくわかりました。

 午後は優秀演題のセッションに、共同演者として参加しました。
 どの演題も研究のネタの着眼点が鋭いことに感心しました。

 最後の演題の、通常の駆血とは違う形で上肢を圧迫することで静脈の径を増大させるというのは、臨床に直結しこれからの発展を予感させる、とてもすばらしい研究だと思いました。

 アナフィラキシーのシンポジウムは観衆の数が多く、椅子が足りない状態でしたが、係員に誘導され前の方で座ることができました。

 座長も演者もアツい人が多く、すごく熱のこもったシンポジウムでした。
 自分としては、局麻のアナフィラキシーがきわめてまれだということがわかり、とても有意義でした。


【文献】術後の乏尿が持つ意味

 手術患者で乏尿はしばしば見られますが、それが術後のアウトカムに対してどのような意味を持つのかについては十分にはわかっていません。  さまざまな研究者がさまざまな研究を行っていますが、必ずしも結果は一致していないように見受けられます。  先日読んだ論文 (de Moura Ped...