今日の勉強会はニプロ CE サーモに関するもので、業者による説明がありました。
鼓膜による体温測定は、いろいろとメリットはあるとは思いますが、中枢温と高い相関があること、侵襲が小さいこと、麻酔導入前から使用できることなどが大きいようです。
個人的には側臥位でたまに挿入に苦労することがあるのですが、ツマミの線を上下に合わせ、回転させながら挿入するのがコツのようです。
今度、やってみようと思います。
今日の勉強会はニプロ CE サーモに関するもので、業者による説明がありました。
鼓膜による体温測定は、いろいろとメリットはあるとは思いますが、中枢温と高い相関があること、侵襲が小さいこと、麻酔導入前から使用できることなどが大きいようです。
個人的には側臥位でたまに挿入に苦労することがあるのですが、ツマミの線を上下に合わせ、回転させながら挿入するのがコツのようです。
今度、やってみようと思います。
臨床麻酔学会から、演題登録締め切り期間延長のお知らせがありました。
十分な数の演題数が集まっていないものと推測します。
どこの施設も忙しくて、研究どころではないのかもしれません。
そんな中、今年は臨床麻酔学会に演題を登録することができました。
外勤先の先生方の強力なバックアップがあってこそで、本当にありがたい限りです。
わが国の研究力が低下していると言われるようになってから、すでに長い月日が経っているように思います。
今年は日本麻酔科学会学術集会でも、研究を少しでも盛んにさせようと、さまざまなレクチャーが行われていました。
研究を取り巻く状況は、しだいに厳しくなっています。
一言で言えば、「ゆとりがない」ということになるでしょうか。
この状況で、研究を盛んにさせようとするのは容易なことではありません。
個人的には昔の「救命救急士が声門上器具の挿入ができるようになった」とか、「臨床研修制度が整った」といったレベルの、国を挙げての抜本的な改革が必要なんじゃないかと考えています。
恒例の土曜日勉強会は、慶應大学の山田教授をお招きしての講演会で、「肝移植と循環モニタリング」 についてお話しいただきました。
血がなくなっただけでは肝臓は変化せず、むしろ再灌流によって変化が起こること、虚血耐性の獲得とプレコンディショニング、AST/ALT は高くてもその後の経過には関係なく、それは単に壊れた肝臓の残骸を見ているだけ、体循環を整えるのが重要であることなど、たいへん勉強になりました。
パルスオキシメータと心電図から心拍出量をモニタリングするというのは、私には初耳でした。
心電図上のR波の頂点からパルスオキシメータ上の脈波の立ち上がりの時間を脈波伝播時間 (pulse wave transit time (PWTT)) とすると、PWTT は一回拍出量に逆相関するのだそうです。
低侵襲で心拍出量をモニタリングできるといいですね。
とても役に立つ、わかりやすい講演をありがとうございました。
ひょっとして術前外来の運営に役に立つかな・・・と思い、2日目の午前中は術前評価のシンポジウムに参加しました。
予想通りですが、循環器系の術前評価はガイドラインを意識しているからか、かなり複雑なものでした。
かえすがえすも、当院では循環器内科が前向きに術前評価に関わってくれるので、本当にありがたい限りです。
こんなことを自分たちでやろうとすると、それだけで時間が足りなくなってしまいます。
午後の自分の講演と関連しているため、腎臓の術前評価が一番気になりました。
シンポジストの K 大学の M 先生のトークはゆっくりめでしたが、それだけにとても理解しやすかったです。
少しでもたくさんの情報を詰め込もうとすると早口になりがちですが、情報量を多少犠牲にしてでもわかりやすさを優先した方が、結局はいいのかもしれません。
術前評価は eGFR を最重要視しがちですが、尿たんぱくなども重要だということがとてもよくわかりました。
午後の自分の専門医講習のために、ここ数年の中ではかなり準備に力を注いだ方でしたが、本番はかみまくりで全くお恥ずかしい限りです。
医科歯科時代に指導をいただいた M 教授流に言えば、まだまだ修行が足りないということなのだと思います。
午前中は神経モニタリングのシンポジウムに参加しました。
ふだん、自分は小児の神経モニタリングに関わることはないのですが、麻酔深度のモニタリングのみならず、静脈麻酔薬の薬物動態に関する情報が不十分なことから、乳児の神経モニタリングがとても大変だということがよくわかりました。
午後は優秀演題のセッションに、共同演者として参加しました。
どの演題も研究のネタの着眼点が鋭いことに感心しました。
最後の演題の、通常の駆血とは違う形で上肢を圧迫することで静脈の径を増大させるというのは、臨床に直結しこれからの発展を予感させる、とてもすばらしい研究だと思いました。
アナフィラキシーのシンポジウムは観衆の数が多く、椅子が足りない状態でしたが、係員に誘導され前の方で座ることができました。
座長も演者もアツい人が多く、すごく熱のこもったシンポジウムでした。
自分としては、局麻のアナフィラキシーがきわめてまれだということがわかり、とても有意義でした。
今日から「東京科学大学」の看板がかかっているのかな・・・と思ったのですが、今朝の時点ではまだ「医科歯科」のままでした。 看板を変えるのも、お金がかなりかかるんでしょうね。