2024年1月5日金曜日

【文献】手術室での赤血球輸血

 手術中の赤血球輸血に関するコンセンサス・ステートメント (Lenet T, et al. JAMA Netw Open 2023; 6: e2349559) を読みました。

 輸血をいつ始めるか、どのくらい投与するかは施設や構成員の慣習に縛られるところが多いのですが、そういうバラツキがあることを意識して作られたものです。

 この論文では、職種間のコミュニケーションの重要性と制限的輸血に関するステートメントが強調されていました。

 これに関しては『麻酔科学レビュー2024』で改めて取り上げるつもりなので、ここでは詳しくは書きませんが、手術中に特化したステートメントという意味では、麻酔科医にとって特に参考になるのではないかと思い、紹介してみました。

日本麻酔科学会第72回学術集会第2日

 昨日とは違い、今日は発表のプレッシャーがなく、のんびりと学会を楽しむことができました。  早朝は麻酔薬の作用機序に関するリフレッシャーコース、その後は敗血症に関するシンポジウムに参加しました。  午後は働き方改革に関する講演を聞きました。  現場の麻酔科医ではなく、管理者(院長...