朝イチで専門医講習を受講し、その後、非心臓手術における合併症心疾患の評価に関するシンポジウムに出席した。
患者さんの自己申告による運動耐容能は、当てにならないとのこと。
DASI と RCRI が役に立つらしいので、術前外来に評価表を置いておくことにしようかな。
看護師さんたちにパウチしてもらうことにしよう。
このシンポジウムのちょうど終了時に、みんなのスマホが一斉に鳴り出し、地震にしては音色が違うし J アラートかなと思ったら、神戸市からの土砂災害に備えての高齢者避難発令だった。
この時はあとであんなことになろうとは、夢にも思われなかった・・・。
今日は「心理的安全」という言葉を、いろんなところで聞いた。
簡単に言うと、「安心してリスクを取ることができること」らしい。
研修医のころから今にいたるまで、「こんなことを言ったら怒られるかも」とか、「常識のないやつだと思われるかも」などと考え、何千回、何万回、言葉を飲み込んだことか。
この状態を言語化すると、「心理的安全がない状態」ということになるのだろう。
手術室は患者さんが危機的な状況になりがちだし、さまざまな職種がいっしょに仕事をしていることから、パワハラもそうだが、心理的安全からは最も遠い場所と言えるのかもしれない。
一番役に立ったのは、間違いなく夕方の方山先生の専門医講習だろう。
呼吸器疾患を持つ患者さんの治療としての人工呼吸を行っている集中治療の専門家の言葉には、やっぱり重みを感じるし勉強になる。
受講してよかった~と思いながら集中して話を聞いていたところ、家から Line で「新幹線止まっているみたい?」との連絡あり。
一瞬、頭が真っ白となり、この後は話が頭に入らなくなってしまった。
新神戸駅のみどりの窓口の列に 30 分以上並び、帰りの切符の手続きを行った。
そしてホテル探しに入ったのだが、空いているホテルを見つけるまでに 10 軒以上のホテルにリジェクトされた。
永遠にアクセプトされないのではないかと思い、かなりあせった。
スマホのバッテリーが減ってくるし。
やっぱり持つべきものは、モバイルバッテリーだろう。
新神戸駅から電車を乗り継ぎ、かなり田舎に引っ込んだ某駅近くのホテルにたどり着いた。
雨の中、重い荷物を引きずりながら、汗びっしょりで、ほとんど落ち武者状態だった。
明日の術前外来は、自分のかわりに K 先生が担当してくれるらしい。
K 先生、ありがとう。
医局長の K 先生もありがとう。
心理的安全のある医局でよかった。
台風がたいした被害を与えることなく、明日は無事に帰れますように。