新神戸駅に着いたのは10時半ごろ、みどりの窓口で手続きをするのに1時間ほどかかり、そのうち東海道新幹線が全線復旧したので、12時16分ののぞみで新神戸を出発した。
写真にある通り、この時刻の新幹線はもともとは新大阪行きで、新大阪駅で別のホームに停まっている同じ列車名ののぞみに乗り換えて東京に向かった。
運よく名古屋までは指定席を確保できた。
新神戸駅を出発したのは定刻通りだったが、それぞれの駅の手前で停車する必要があったため、東京に着いたのはけっこう遅い時間だった。
今回の災害から学んだことがいくつかある。
まず予測される災害について、もっと早い段階で情報を得るようにすべきだった。
昨日の午前中の神戸市からのアラートがあった時点で、学会場から引きあげることを考慮してもよかった。
恥ずかしいことに、電車の切符を確保するのにみどりの窓口に並ぶことしか思いつかなかったが、自動販売機で新幹線の切符を買ってもよかった。
そっちの方が、所要時間は格段に短かったようだ。
今日の早い時点で少しでも東京に近づく、つまり新大阪か、できれば名古屋ぐらいまで行くことも考慮したが、結果的にそれはしなくてよかったようだ。
新幹線は新神戸駅の時点では空いていたが、東京に近づくにつれてホームが混む傾向にあり、京都駅や名古屋駅では人があふれかえっていた。
京都駅や名古屋駅から新幹線に乗るのは、容易ではなかったはずだ。
ふだんはわからないのだが、今回のようなケースでは自由席の切符しかなかったとしても、グリーン車以外の一般車両の通路に入るのは「あり」のようだ。
だから運悪く指定席が得られなかった場合は、基本的には自由席の車両にいるべきなのだろうが、指定席の車両のデッキに陣取るよりは、通路まで入った方が多くの人にとって有益のようだ。
日本人たちは遠慮深いからか指定席の車両のデッキからなかなか中に入ってこなかったが、外国人たちはさっさと指定席の車両に入り込み、あわよくば席に座ってしまおうという態度で、それがデッキ付近の混雑の緩和に役立っているようで、かえって好都合のように思われた。