日本臨床麻酔学会第42回大会に出席するために、京都に来た。
午前中は非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドラインのシンポジウムに参加した。
今回のガイドラインの改訂のポイントの一つが、患者と医師(医療従事者)との共同意思決定とのことで、これが簡単そうでかなり難しそうだということがわかった。
生存率がいくつだとか数字をはじき出すだけでなく、患者が期待するゴールと手術のアウトカムとの間に乖離が生じないようにする必要があるとのことだ。
午後は、慶応大学・山田先生による制吐薬のイブニングセミナーがおもしろかった。
術後に吐き気があるかどうかで病院の評判が変わるというのは、いかにもありそうな話だと思う。
オンダンセトロンのことだけでなく、デキサメタゾンやドロペリドールの使い方の話があり、とても勉強になった。
学会場(国立京都国際会館)のまわりを見渡す限りでは、まだ京都はそんなに紅葉が進んでいないように感じた。