2022年10月15日土曜日

【文献】急性腎障害とせん妄

 急性腎障害に伴うせん妄に関する総説 (Pang H, et al.  Crit Care 2022; 26: 258) を読んだ。

 周術期に限らないという意味だと思うが、せん妄は急性腎障害患者のかなりの割合に見られるとのことで、急性腎障害を診療する上では重要な問題としてとらえられているようである。

 急性腎障害にせん妄が伴う病態生理学的メカニズムは不明なようだが、候補としては腎臓でのクリアランス低下に伴う薬物や神経毒の問題、炎症反応の亢進、体液貯留など複数が想定されているとのことである。

 デクスメデトミジンのこともいくつか触れられていたが、ケタミンが治療の候補として挙げられていたのが興味深かった。

【文献】Thoracic anesthesia における保護的換気

 Thoracic anesthesia における保護的換気に関する総説 (Canbaz M, et al.  J Clin Med 2025; 14: 1674) を読みました。  最初の感想は、「引用するのに便利な総説」だということです。  いわゆる conventional...