年が明けて最初の勤務日だったのですが、たまたま土曜日だったので抄読会から1年が始まった形になりました。
F 先生担当
George RM, et al. Dermatomal spread in lateral quadratus lumborum blocks versus transversus abdominus plane blocks after laparoscopic colorectal surgery: a randomized clinical trial. Reg Anesth Pain Med [Online ahead of print] (PMID: 39510803)
・腹腔鏡下大腸手術を受ける患者を対象に、lateral TAP ブロックと lateral QL ブロックとの間で範囲や効果などを比較した研究。
・Lateral QL ブロックは TAP ブロックよりもさらに後方(背中側)で行うイメージ。
・TAP 群で intermediate block(中途半端な効き) をより頻繁に認めた。
・T11-L1 の領域では QL ブロックで信頼性が高い(よく効いている)。
・Lateral QL ブロックは TAP ブロックにくらべて頭側への広がりがよかった。
M 先生担当
Bandyopadhyay A, et al. Peri-Intubation Hypoxia After Delayed Versus Rapid Sequence Intubation in Critically Injured Patients on Arrival to Trauma Triage: A Randomized Controlled Trial. Anesth Analg 2023; 136: 913-9.
Bandyopadhyay A, et al. Peri-Intubation Hypoxia After Delayed Versus Rapid Sequence Intubation in Critically Injured Patients on Arrival to Trauma Triage: A Randomized Controlled Trial. Anesth Analg 2023; 136: 913-9.
・外傷患者における現場での delayed および rapid sequence induction を比較した研究。
・挿管時の低酸素血症の発生率は DSI 群で有意に低かった。
・初回挿管成功率は DSI 群で高かった。
・ケタミンは循環抑制を起こさないなど、外傷患者の鎮静に適しているという理由で用いられている。