2024年11月22日金曜日

日本臨床麻酔学会第44回大会第2日

 術中低血圧予測のシンポジウムに参加しました。

 HPI については低血圧予測という意味ではその有用性は確立しているようですが、そもそもどの患者で低血圧予測が必要なのかといった HPI の前段階の話がとてもおもしろく感じられました。
 低リスク患者、低侵襲手術、小児では低血圧の影響を認めないといったような内容だったと思います。

 循環制御用ロボット麻酔システムでは、平均血圧 65 未満でフェニレフリンの投与速度と輸液スピードが上がるということでした。
 平均血圧 65 を閾値とする考え方が、すっかり根付いたように感じられました。

 周術期不整脈に関する専門医講習は、聴衆にシンプルな理解を求めている点がよかったように思います。
 不整脈治療を専門にでもしない限り、とうてい全ての不整脈や抗不整脈薬を網羅できるはずがありません。
 頻脈を wide QRS と narrow QRS に分け、wide QRS 頻脈が生じたら WPW などがないかどうかをチェックするという考え方は、とてもわかりやすかったように思います。

【文献】生物学的年齢と術後 AKI

 実年齢ではなく、生物学的な年齢 (biological aging) が術後 AKI の発生に関連するという論文 (Yin X, Int J Surg [Online ahead of print] (PMID: 41255285)) を読みました。   生物学的年齢というのは...