2024年7月15日月曜日

【文献】声門下狭窄の症例報告

 術前評価で気が付かれなかった声門下狭窄のために気管チューブが進まず、LMA で気道確保を行なった症例報告 (Hibino A, et al. Cureus 2024; 16: e59543) を読みました。

 手術の対象部位を含む術前の CT でかろうじて声門部狭窄が捉えられており、CT が撮られていてそれが気道を含んでいる場合は、それも活用した上での気道評価が必要だということがよくわかりました。

 この報告の声門下狭窄の原因は、40 年前の帝王切開での気管挿管だと考えられているようです。

 帝王切開での気管挿管挿管なら短時間なわけで、たとえ短時間の気管挿管であったとしても数十年後の結果を軽視することができないということも、よくわかりました。

日本麻酔科学会第72回学術集会第2日

 昨日とは違い、今日は発表のプレッシャーがなく、のんびりと学会を楽しむことができました。  早朝は麻酔薬の作用機序に関するリフレッシャーコース、その後は敗血症に関するシンポジウムに参加しました。  午後は働き方改革に関する講演を聞きました。  現場の麻酔科医ではなく、管理者(院長...