術前評価で気が付かれなかった声門下狭窄のために気管チューブが進まず、LMA で気道確保を行なった症例報告 (Hibino A, et al. Cureus 2024; 16: e59543) を読みました。
手術の対象部位を含む術前の CT でかろうじて声門部狭窄が捉えられており、CT が撮られていてそれが気道を含んでいる場合は、それも活用した上での気道評価が必要だということがよくわかりました。
この報告の声門下狭窄の原因は、40 年前の帝王切開での気管挿管だと考えられているようです。
帝王切開での気管挿管挿管なら短時間なわけで、たとえ短時間の気管挿管であったとしても数十年後の結果を軽視することができないということも、よくわかりました。