かつては意識下での気管支鏡が挿管困難対策のゴールドスタンダードだったのですが、最近では意識下でのビデオ喉頭鏡が第一選択になりつつあるようです。
Campbell らの症例報告 (BMJ Case Rep 2023; 16: e252110) によると、副鼻腔手術を受ける病的肥満の患者で、困難気道が強く疑われる症例に対して、屈曲の強い (hyperangulated) ブレードを装着したビデオ喉頭鏡と、先端を自由にコントロールできるイントロデューサー (Total Control Introducer) の組み合わせで、挿管に成功したということでした。
屈曲の強いブレードというのは、おそらくはマックグラス喉頭鏡に対する X ブレードのようなものなんでしょうね。
先端をコントロールできるイントロデューサーは便利そうです。
チューブの先端が声帯にうまく向かない時に、いちいち口からチューブを取り出してスターレットの形を整えるのはたいへんですから。