札幌医大麻酔科教授・山蔭先生をお招きして、周術期低体温に関するご講演をいただきました。
スライドにたくさんアニメーションがちりばめられていて、決して人を飽きさせないすばらしいお話でした。
以下は、私のメモ書きです。
・高齢者は低体温を感じにくい。
・体温が下がると出血が増え、感染が増える。その結果としてコストがかかる。
・正常体温維持はSSI予防バンドルのひとつ。
・加温済み輸液剤で熱傷になることがある。
・温風式加温装置でⅢ度熱傷が起こることがある。
・レベル1 を時間がかかっても準備した方が、ホンビングするよりも効率がいい。
・アミノ酸投与により体温が維持できて出血が減る。
・麻酔導入前に加温しておくと、再分布性低体温が避けられる。
・食道温に正確に追随するのは鼓膜温。
・膀胱温は腹腔鏡手術、尿量が少ない場合などでは不正確になりがち。
・侵襲性と正確性からすると、鼓膜温か前額温がいいらしい。