2024年1月19日金曜日

【土曜日勉強会】周術期低体温

 札幌医大麻酔科教授・山蔭先生をお招きして、周術期低体温に関するご講演をいただきました。
 スライドにたくさんアニメーションがちりばめられていて、決して人を飽きさせないすばらしいお話でした。

 以下は、私のメモ書きです。
・高齢者は低体温を感じにくい。
・体温が下がると出血が増え、感染が増える。その結果としてコストがかかる。
・正常体温維持はSSI予防バンドルのひとつ。
・加温済み輸液剤で熱傷になることがある。
・温風式加温装置でⅢ度熱傷が起こることがある。
・レベル1 を時間がかかっても準備した方が、ホンビングするよりも効率がいい。
・アミノ酸投与により体温が維持できて出血が減る。
・麻酔導入前に加温しておくと、再分布性低体温が避けられる。
・食道温に正確に追随するのは鼓膜温。
・膀胱温は腹腔鏡手術、尿量が少ない場合などでは不正確になりがち。
・侵襲性と正確性からすると、鼓膜温か前額温がいいらしい。 

日本麻酔科学会第72回学術集会第2日

 昨日とは違い、今日は発表のプレッシャーがなく、のんびりと学会を楽しむことができました。  早朝は麻酔薬の作用機序に関するリフレッシャーコース、その後は敗血症に関するシンポジウムに参加しました。  午後は働き方改革に関する講演を聞きました。  現場の麻酔科医ではなく、管理者(院長...