2022年7月30日土曜日

Fluid tolerance

 Kattan らの “The emerging concept of fluid tolerance: A position paper” (J Crit Care 2022; 71: 154070) という論文を読んだ。

 Fluid responsiveness が心臓から前向きに駆出される血流に注目しているのに対し、fluid tolerance はむしろ後ろ向き、つまり静脈のうっ滞に関係する概念であり、臓器障害に直接関係するアイデアなのだそうだ。

 輸液反応性がある患者においてさえ、状況によっては輸液投与が有害であることから、fluid tolerance の概念は輸液負荷による利点とリスクのバランスを取る新しい枠組みを提供する可能性があると述べられていた。


日本麻酔科学会第72回学術集会第2日

 昨日とは違い、今日は発表のプレッシャーがなく、のんびりと学会を楽しむことができました。  早朝は麻酔薬の作用機序に関するリフレッシャーコース、その後は敗血症に関するシンポジウムに参加しました。  午後は働き方改革に関する講演を聞きました。  現場の麻酔科医ではなく、管理者(院長...