5回目のワクチン接種を受けた。
もはやへんな緊迫感はいっさいなく、淡々と流れ作業的に進んでいたように感じる。
早くワクチンから卒業したい・・・。
2日目は麻酔科領域講習3つとポスター発表に参加したが、周術期センターのシンポジウムが一番おもしろかった。
薬剤師や歯科を巻き込むだけでもたいへんだと思うのだが、シンポジストたちの施設では栄養士を関与させて、フレイルやサルコペニア対策をしているようだった。
しかも患者さんたちは2時間以上かけて周術期センターを受診しているわけで、自分の施設よりもサイズは小さいものの、全体の熱量の大きさに圧倒されてしまった。
麻酔科領域講習では、「安全な鎮静のプラクティカルガイド」がとても勉強になったように思う。
行うべきことのひとつひとつは麻酔科医にとってはそんなに難しいことではないのだが、麻酔科医でない医師や看護師が鎮静を安全に担当できるようにするために、麻酔科医が管理体制構築に携わるということがとてもよくわかった。
日本臨床麻酔学会第42回大会に出席するために、京都に来た。
午前中は非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドラインのシンポジウムに参加した。
今回のガイドラインの改訂のポイントの一つが、患者と医師(医療従事者)との共同意思決定とのことで、これが簡単そうでかなり難しそうだということがわかった。
生存率がいくつだとか数字をはじき出すだけでなく、患者が期待するゴールと手術のアウトカムとの間に乖離が生じないようにする必要があるとのことだ。
午後は、慶応大学・山田先生による制吐薬のイブニングセミナーがおもしろかった。
術後に吐き気があるかどうかで病院の評判が変わるというのは、いかにもありそうな話だと思う。
オンダンセトロンのことだけでなく、デキサメタゾンやドロペリドールの使い方の話があり、とても勉強になった。
学会場(国立京都国際会館)のまわりを見渡す限りでは、まだ京都はそんなに紅葉が進んでいないように感じた。
今日から「東京科学大学」の看板がかかっているのかな・・・と思ったのですが、今朝の時点ではまだ「医科歯科」のままでした。 看板を変えるのも、お金がかなりかかるんでしょうね。