AKI の文献を検索している時に、ちょっと珍しい論文 (Westfall KM, et al. Dis Colon Rectum [Online ahead of print] (PMID: 37703205)) を発見しました。
大腸直腸手術を受け人工肛門を有する患者さんでは、脱水や AKI のために再入院する頻度が高いらしいのですが、術後に経口補水を勧め、インアウトバランスを評価し、退院後に看護師による再教育を受けるなどにより、退院後の転帰が改善する、すなわち再入院の頻度や退院後の AKI などが低減するという内容です。
術後 AKI 予防の取り組みはその多くが手術中や手術直後に行われると思うのですが、この研究における退院後の AKI を防ぐという観点がとても目新しく感じました。
また、多職種で連携して患者さんの転帰改善に寄与するという点も、時流に乗っている感じがしました。