2022年3月4日金曜日

【文献】食道手術の麻酔の総説

 食道手術の麻酔の総説を2つ (Durkin C, et al.  Curr Opin Anesthesiol 2017; 30: 30-5 / Veelo DP, et al.  J Thorac Dis 2017; 9 (Suppl 8): S705-12) 読んだ。
 両者の publish された時期が同じだからか内容はほぼ同じで、ERAS やその構成要素がアウトカムに与える影響と、MIE に関する話題が中心になっている印象だった。

 意外なのは、MIE がこれだけ広まっている現代にあってもなお、硬膜外麻酔が術後鎮痛の中心的役割を担っていると述べられている点である。
 硬膜外が使えない時はブロックや iv-PCA などでそれなりの効果が得られているわけだから、硬膜外の代替手段がもっと存在感を示していてもいいはずなのに・・・と思う。

【土曜日勉強会】抄読会 --- 小児の鎮痛

 今日は第1週の土曜日なので、恒例の抄読会が行われました。  今回は2つとも、小児患者の鎮痛に関するものでした。 K 邉先生 Effectiveness of the Bilateral and Bilevel Erector Spinae Plane Block (ESPB) ...