食道手術の麻酔の総説を2つ (Durkin C, et al. Curr Opin Anesthesiol 2017; 30: 30-5 / Veelo DP, et al. J Thorac Dis 2017; 9 (Suppl 8): S705-12) 読んだ。
両者の publish された時期が同じだからか内容はほぼ同じで、ERAS やその構成要素がアウトカムに与える影響と、MIE に関する話題が中心になっている印象だった。
意外なのは、MIE がこれだけ広まっている現代にあってもなお、硬膜外麻酔が術後鎮痛の中心的役割を担っていると述べられている点である。
硬膜外が使えない時はブロックや iv-PCA などでそれなりの効果が得られているわけだから、硬膜外の代替手段がもっと存在感を示していてもいいはずなのに・・・と思う。